
どーも!
たかぽんです!
今回はM1MacにてWindowsを使えるようにしてみようと思います...!
目次
MacでのWindowsの環境構築に必要なこと
さて、それではやっていこうと思うのですが、まず、全体的にどんなことをどんな流れでやっていくのかを確認しておきます。
必要になることは、ざっくりと以下です。
- Windowsをインストール
- ダウンロードしたwindowsをISOへ変換
- UTMをインストール
- UTMでISOを指定してWindowsを起動
- インターネット接続をできるようにSPICE toolをインストール
実際の手順は下記UTMの公式サイトを参考にしつつ進めました。
もし進めていてわからないこと等あったらぜひ合わせて参考にしてみてください。
UTMとは・・・?
UTM is a full featured system emulator and virtual machine host for iOS and macOS.
(筆者訳: UTMはIOS, MacOSで仮想マシンをホストするためのシステムエミュレーターです。)
https://docs.getutm.app/#what-is-utm
また、基本的に本記事のみで完結できる形で記載しますが、よくわからないエラー等が発生した場合は下記"trouble shooting"もご確認ください。
では、やっていきましょう!
Windows11をインストール
さて、まずはWindows11をインストールしていきます...!
UUP dumpというサイトから非公式ではありますが、Windows11が無償配布されています。
下記から最新のDownloadsを確認できると思うので、確認してみてください。
2023年3月時点では下記画像のようになっていたため、"UUP dump (Windows11 22H2)"を選択しました。

※warningにて、Windows11 22H2 or laterをISOへ変換するためにはWindows10が必要...となっていますが、筆者が試した感じ問題なさそうだったので、一旦その形で進めています。もし後ほどうまくできなかった場合は21 H2でも試したり、warining記載の通り、一旦10を使えるようにしてから変換...等を試してみてください。
クリックすると、下記のような画面が出てきます。

今回はM1のため、arm64の方をクリックします。

画面左側のLanguageをJapaneseにして、Nextをクリック。

WindowsHomeとProの選択があるので、好きなものにチェックをつけてNextへ。
とりあえず両方にチェックをつけておけば、実際にWindowsをインストールする際にどちらか選択できるようになります。

最後にこんな画面が出てくると思うのですが、そのまま特に弄らなくて大丈夫です。
もし、"Download and convert to ISO"にチェックがついてない場合は変更してください。
"Create download package"をクリックすると、下記保存先を聞かれるので任意の場所を指定します。

installしたら、zip形式になっているので、ダブルクリックして解凍しておきます。
こんな感じのファイルができたらOKです。

次節では、"uup_download_macos.sh"を実行して、ISOファイルを作っていきます。
ダウンロードしたWindowsをISOへ変換
さて、次はダウンロードしたWindowsをUTMで使えるようにISOへ変換していきます。
先程ダウンロードしたファイル群の中に"uup_download_macos.sh"というシェルのプログラムがあるので、これを実行すれば変換してくれます。
"Cmd+Space"での検索やlaunch padにてターミナルを開きます。


先程ファイルをダウンロードしたフォルダへ移動し、下記コマンドを実行します。
(下記コマンドはデスクトップにダウンロードし、解凍した場合を想定しています。異なる場所へ保存した場合は各自調節修正してください。)
// ターミナル起動後、Desktopへ移動
cd Desktop
// 先程ダウンロードしたフォルダへ移動(微妙に名前が変わってくる場合があるため確認してください)
cd 22621.674_arm64_ja-jp_multi_e925283b_convert
// uup_download_macos.shプログラムを実行できるように権限を付与
chmod +x uup_download_macos.sh
// aria2が必要になるため、install (brewが入っていない人はbrewも必要になります。)
brew install aria2 cabextract wimlib cdrtools sidneys/homebrew/chntpw
// uup_download_macos.shを実行
./uup_download_macos.sh
途中, "brew install aria2..."のところで、"brew command not found..."みたいなのが出てきた場合は、下記の記事を参考にhomebrewをinstallしてください。
筆者がuup_download_macos.shを実行した際のログは以下のような感じでした。
taka@Taka 22621.674_arm64_ja-jp_multi_e925283b_convert % ./uup_download_macos.sh
Downloading converters...
02/05 09:08:47 [NOTICE] Downloading 2 item(s)
02/05 09:08:48 [NOTICE] CUID#8 - Redirecting to https://raw.githubusercontent.com/uup-dump/converter/590a19f6de78b0125eb37d1cd944d47115d6d094/convert_ve_plugin
02/05 09:08:48 [NOTICE] CUID#7 - Redirecting to https://raw.githubusercontent.com/uup-dump/converter/590a19f6de78b0125eb37d1cd944d47115d6d094/convert.sh
[DL:7.7MiB][#054ee0 0B/0B][#0761d1 79KiB/79KiB(100%)] [Checksum:#0761d1 28KiB/79KiB(35%)]
02/05 09:08:48 [NOTICE] 検査が正常に終了. ファイル=files/convert_ve_plugin
...
...
...
Total directory bytes: 0
Path table size(bytes): 10
Max brk space used 0
2296400 extents written (4485 MB)
Done.
"Done."と出たら完了です。
最後にlsコマンドでISOファイルが作られているか確認しておきます。
taka@Taka 22621.674_arm64_ja-jp_multi_e925283b_convert % ls
22621.1_MULTI_ARM64_JA-JP.ISO UUPs aria2_script.23688.txt readme.unix.md uup_download_macos.sh
ConvertConfig.ini aria2_download.log files uup_download_linux.sh uup_download_windows.cmd
先程ダウンロードしたあとにはなかった"22621.1_MULTI_ARM64_JA-JP.ISO"というファイルができていました。
これで準備OKです...!
次はこのファイルを使って仮想マシンにWindowsをインストールします...!
UTMをインストール
まずはUTMをインストールします。
UTMは下記から無償でダウンロード可能です。
※AppStoreだと何故か1600円ほどかかりそうで、Webサイトから直接ダウンロードすると無償です。
上記で遷移して、Downloadを選択します。

dmgファイルがダウンロードされるので、いつものApplicationへのドラッグをします。

これでUTMのインストールは完了です。
UTMでISOを指定してWindowsを起動する
UTMを起動しましょう!
起動すると、下記のような画面が出てきます。

"新規仮想マシンを作成"をクリックします。

"仮想化"をクリック。

今回はWindows11なので、"Windows"をクリック。

"Windows10以降をインストール", "ドライバとSPICEツールをインストール"にチェックをつけ、起動ISOイメージの"選択..."をクリック。

先程作成したISOファイルを選択して"続ける"をクリック。

仮想マシンのメモリ、CPUです。
任意の値を入れて"続ける"をクリック。(よくわかんない場合は何も変えなくてOKです)

仮想マシンのストレージです。
任意の値を入れて"続ける"をクリック。(よくわかんない場合は何も変えなくてOKです)

共有ディレクトリ(仮想マシンとmacで共有するディレクトリの指定)です。
共有したい場合は適当にディレクトリを作って共有してください。
不要・わかんないって人は特に何もしなくてOKです。

設定内容の確認が出てきます。
"保存"をクリック。
保存すると、仮想マシンが別タブで立ち上がり、"何かキーを入力して〜"的なものが出てきますので、適当なキーを叩いきます。
(もし叩けず、BIOSの設定画面っぽいものが出てきた場合、何もせずContinueでOKです。)
入力後待っていると、下記のようにセットアップが始まります。

懐かしいWIndowsの雰囲気...
セットアップが進むと画面が出てきます。

次へをクリックします。

ライセンスは特にないので、"プロダクトキーがありません"をクリックします。

どのWindowsをインストールするか聞かれるので、筆者はProにしてみました。

承認にチェックを入れて次へ。

デフォルトままで問題ないと思うので、そのまま次へ。

インストールが進みます...
完了すると...?


windows11が起動して、初期設定が始まりました...!
この画面が表示された方はお疲れ様です...!
とりあえずWindowsを仮想環境で立ち上げることに成功しました...!
この後の手順も念の為解説しますが、あまり重要な箇所はないので、ざーっと雑に進めてもらって問題ないと思います。
次節でネットワークに接続できるようにするため、もし読み飛ばす場合は次節へ行ってください。
では、続きもやっておきます。
先ほどの地域選択は日本を選択。

そのまま"はい”をクリック。

"スキップ"をクリック。

アップデートの確認が進んで...?

ユーザーネームを入力(今後仮想マシンでwindowsを起動する際のアカウント名になります)

パスワードを入力(今後仮想マシンでwindowsを起動する際のパスワードになります)

確認もあるので、同じのを入力。

秘密の質問を3種類聞かれるので、一つづつ回答。(質問内容は画像にある通りでした。)

解答例
3つ回答したら...?

ででーん!
Windowsが立ち上がりました!
ただwindowsを使うだけであれば、これで十分だったりするんですが、Edge等でネットへ接続して検索等はできません。
次節ではそれをできるようにセットアップしていきます。
インターネット接続をできるようにSPICEをインストール
さて、最後になりますが、立ち上げたWindowsはデフォルトではネット接続ができません。
そこで、"SPICE Guest Tools"というものを利用します。
先程、UTMの設定時、"ドライバとSPICEツールをインストール"にチェックを入れていたと思います。
その場合、先ほどのアプリ検索ウィンドウを消すと下記のようなInstallerが立ち上がっていると思います。

もし立ち上がっていない場合は、explorerを起動して、Eドライブにあると思います。

これをダブルクリックするとinstallerが起動するはずです。
基本的に脳死で次へ次へしておけばOKです...w

"I Agree"をクリック。
一通りセットアップが終わると下記のような画面が出てきます。

再起動が必要なので、"Reboot now"にチェックを入れて"Finish"をクリック。
これで全て完了です...!
(※筆者は、Installerが固まって重くなったりしました...固まったぞ!って場合は一度Homeボタンから電源を落として、再起動、後述の確認をして、うまくいかない場合は再度ドライブからSPICE toolセットアップを試すとうまくいくかもしれません。)
再起動されたらEdgeでインタネットへアクセスできることを確認しておきます。

tektektech.comへアクセス....!

アクセスできました...!
(わざわざ検索せずとも、Edgeのニュース欄にぽいのが出てれば問題ないと思いますが....w)
と、いうわけで...!
ここまで無事できた方はお疲れ様です...!
MacでWindowsを使えるようになりました...!
まとめ
今回はM1 Mac上でWindowsを使えるように色々とセットアップをしてみました。
実は会社にてWindowsの環境を作る機会があり、個人でも興味はあったけど全然手つけてなかったなぁ〜と思ったので、ちょっと深掘りして試してみました。
こういった仮想マシン周りは学生時代にVirtual Boxを触ってわけわからん!
って感じで苦手意識あったんですが、めっちゃ楽にできるんだなぁ...と感じました...。
(知識がついた...というより時代の流れで手間が減ったのが大きそう...)
Windowsマシンは一応一台持ってるんですが、Golf itもカクカクになるくらいの低スペで...
完全にyoutube垂れ流し用と化しています...w
ふと思い立ってWindowsいつ買ったのか確認してみましたが2012年10月モデルでした...
一度SSDが壊れて修理したけど、10年もの...
そのうち自作PCは挑戦したいなと思っているのでその頃には引退させてあげられるかな...
また機会があればそこらへんも記事にしようと思います...!
それでわ!